いどもどもパパ像です。自己紹介はこちら。今回のテーマは「危険なポートフォリオ」についてです。ひとによって最適なポートフォリオは違います。同じ人でもライフステージによって最適なポートフォリオは変わってきますね。それでも一般的に危険といわれるポートフォリオが存在するのもまた事実です。このブログでは一般的に危険といわれる5つのポートフォリオをご紹介します。皆さんのポートフォリオを点検するヒントになるはずです。ぜひ最後までご覧いただき、自分にとって最適なポートフォリオを組んで欲しいと願っています。
ご紹介するポートフォリオはこちら:
1. 噂の銘柄をつまみ食いポートフォリオ
2. 金融機関に勧められるがままに買ってみたポートフォリオ
3. 老後に向けて高配当中心で組んだポートフォリオ
4. 預貯金が9割を占めるポートフォリオ
5. 気付かず勤め先にフルコミットポートフォリオ
早速共に学んでいきましょう。
Contents噂の銘柄をつまみ食いポートフォリオ
第一の危険なポートフォリオは「噂の銘柄をつまみ食いポートフォリオ」です。これは、SNSやネット掲示板などで注目される銘柄を少しずつ買い集めるというスタイルです。いわゆる「meme株」によって構成されるポートフォリオです。
リスク要因と問題点
1. 株価の急上昇と急降下:meme株は突如として注目を浴びることが多く、株価が急上昇することがありますが、その後急降下するリスクが高いです。これにより、高値で買ってしまうと大きな損失を被る可能性があります。
2. 投資ではなく投機:meme株への投資は、実際の価値に見合った価格ではなく、一時的な人気に基づいた価格設定が多いため、投資というよりは投機に近いです。これにより、長期的な資産形成には向いていません。
3. 企業の基本的な数字を無視:個別株投資をする際には、企業の営業利益、営業利益率、キャッシュフロー、売上の伸びなどの基本的な数字を確認することが重要です。これらを無視した投資はリスクが高いです。
推奨される代替策
1. 分散投資:個別株投資のリスクを避けるためには、分散投資が推奨されます。例えば、S&P500やVTIのようなインデックスファンドをコアとして据えることが有効です。
2. コアサテライト運用:資産運用の基本的な考え方の一つに、コアサテライト運用があります。コアに分散効果の高いインデックスファンドを据え、サテライトとしてmeme株などのリスクの高い投資を行う方法です。
金融機関に勧められるがままに買ってみたポートフォリオ
第二の危険なポートフォリオは「金融機関に勧められるがままに買ってみたポートフォリオ」です。これは金融機関から勧められた商品をそのまま購入するスタイルです。
リスク要因と問題点
1. 高コストの投資信託:購入時に高い手数料がかかり、毎年の信託報酬も高い商品が含まれていることが多いです。これにより、長期的なリターンが減少するリスクがあります。
2. 金融機関の利益優先:金融機関は自身の利益を優先して商品を勧めることが多いため、投資者の最善の利益が考慮されていない場合があります。
3. 外貨預金のリスク:外貨預金は高金利が魅力的に見えますが、為替リスクが大きく、特に高金利通貨は価格変動が激しいため、損失を被るリスクが高いです。
推奨される代替策
1. 低コストのインデックスファンド:例えば、楽天全米株式インデックスファンドやSBI・V・全米株式インデックスファンドなど、信託報酬が低く、長期的に安定したリターンが期待できる商品を選ぶことが推奨されます。
2. 自分の投資目的に合った商品を選ぶ:投資の目的を明確にし、それに合った商品を選ぶことが重要です。例えば、長期的な資産形成を目指すのであれば、リスクを取って株式に投資することが有効です。
3. 外貨預金の代替としてMMFやFX:外貨預金のリスクを避けるために、MMF(マネー・マーケット・ファンド)やFX(外国為替証拠金取引)など、他の外国資産への投資を検討することが推奨されます。
老後に向けて高配当中心で組んだポートフォリオ
第三の危険なポートフォリオは「老後に向けて高配当中心で組んだポートフォリオ」です。これは老後の不労所得を目的として高配当ETFに集中投資するスタイルです。
リスク要因と問題点
1. 成長性の欠如:高配当ETFは成熟企業で構成されることが多く、成長性が低いため、長期的なキャピタルゲインが期待しにくいです。
2. 市場平均に劣るリターン:高配当ETFは市場平均よりもリターンが低いことが多いため、長期的な資産形成には向いていない場合があります。
3. 投資期間を長く取れるならキャピタルゲインを狙うべき:30代から40代の投資者であれば、投資期間を長く取れるため、配当収入よりもキャピタルゲインを狙った方が有利です。
推奨される代替策
1. 成長性のあるインデックスファンド:S&P500やVTIなど、成長性のあるインデックスファンドに投資することで、長期的なキャピタルゲインを狙うことが推奨されます。
2. コアとしてインデックスファンド、サテライトとして高配当ETF:高配当ETFをサテライトとしてポートフォリオに組み込み、コアは成長性のあるインデックスファンドで構成することが有効です。
3. データに基づく投資判断:実際のデータを確認し、高配当ETFとインデックスファンドのリターンを比較することで、より有利な投資戦略を立てることができます。
預貯金が9割を占めるポートフォリオ
第四の危険なポートフォリオは「預貯金が9割を占めるポートフォリオ」です。これは資産の大部分を現金や預貯金で保有するスタイルです。
リスク要因と問題点
1. 物価上昇による通貨価値の減少:物価が上昇すると、同じ金額で買える商品やサービスの量が減少し、通貨の価値が減少します。これにより、実質的な資産価値が減少するリスクがあります。
2. 投資をしないリスク:リスクを取らないことで、長期的な資産形成が難しくなります。また、物価上昇による通貨価値の減少に対抗する手段がないため、実質的な資産価値が減少します。
3. 資産の増加が見込めない:現金や預貯金は利息が低いため、資産の増加が見込めません。これにより、長期的な資産形成が難しくなります。
推奨される代替策
1. インフレ対策としての株式投資:物価上昇に対抗するためには、株式や不動産など、物価上昇と同程度またはそれ以上に価値が上がる資産を保有することが有効です。
2. 分散投資:現金や預貯金だけでなく、株式、債券、不動産など、さまざまな資産に分散投資することでリスクを分散し、長期的な資産形成を目指すことが推奨されます。
3. 長期的な視点での投資:長期的な視点で投資を行うことで、リスクを抑えながら資産を増やすことができます。例えば、S&P500やVTIなどのインデックスファンドに長期的に投資することが有効です。
気付かず勤め先にフルコミットポートフォリオ
最後の危険なポートフォリオは「気付かず勤め先にフルコミットポートフォリオ」です。これは企業持株会という形で勤務先の株式を大量に保有するスタイルです。
リスク要因と問題点
1. 集中投資のリスク:自社株に集中投資することは、分散投資と真逆の発想であり、勤務先が傾けば自分の資産も大きく減少するリスクがあります。
2. 給与と資産の依存:給与も資産も同じ会社に依存するため、会社の業績が悪化すると自分の生活も大きく影響を受けます。
3. 過去の事例:日本航空、三洋電機、山一證券など、過去に経営が悪化して持株会が大きな損失を出した事例もあります。
推奨される代替策
1. 個別株投資の目線で判断:自社の業績に目を配り、個別株投資の目線で投資判断を行うことが重要です。また、過剰な集中投資を避けるために、他の資産クラスにも分散投資を行うことが推奨されます。
2. ストックオプションの活用:新株予約権やストックオプション制度を活用することで、リスクを分散しながら自社株に投資することができます。
3. 定期的なポートフォリオの見直し:定期的にポートフォリオを見直し、自社株の割合が過剰になっていないか確認することが重要です。
関連する質問と回答
Q1: meme株への投資は本当に危険ですか?
A1: meme株は一時的に大きなリターンを得ることができる可能性がありますが、株価が急降下するリスクも非常に高いです。投資ではなく投機に近いので、長期的な資産形成には向いていません。
Q2: 高コストの投資信託は避けるべきですか?
A2: はい、高コストの投資信託は長期的にリターンが減少するリスクがあります。低コストのインデックスファンドに投資することをお勧めします。
Q3: 高配当ETFは悪い投資先ですか?
A3: 高配当ETFは安定的な収益を期待できますが、成長性が低く、市場平均に劣るリターンが多いです。若い世代で長期的な資産形成を目指す場合は、キャピタルゲインを狙った投資が有利です。
Q4: 預貯金が多いことは安全ですか?
A4: 預貯金が多いことは一見安全に思えますが、物価上昇による通貨価値の減少リスクがあります。資産の一部を株式や不動産などに分散投資することが重要です。
Q5: 自社株に集中投資することはリスクが高いですか?
A5: はい、自社株に集中投資することはリスクが高いです。会社の業績が悪化すると自分の資産も大きく減少するリスクがあるため、分散投資を行うことが推奨されます。
このブログが皆さんにとって最適なポートフォリオ構築のヒントになれば嬉しいです。自分に合った投資方法を見つけ、リスクを適切に管理しながら資産を増やしていきましょう。