どもども、画像です。自己紹介はこちら。今回のテーマは「超危険!絶対にやってはいけないインデックス投資の飼い方5選」です。近年、確定拠出年金などの普及に伴い、インデックス投資という言葉が随分と身近になりました。とはいえ、インデックスという言葉は非常に奥深く、一言では説明しきれないものです。インデックス投資だからといって盲目的に信用して投資するのは危険です。時には大きな損失を生むこともあります。今回は、インデックス投資について深堀りし、絶対にやってはいけない落とし穴について5つ解説していきます。早速、共に学んでいきましょう。

インデックス投資で失敗を回避するために、パパ相場大学では米国株式インデックスをコアとする投資法を紹介しています。米国株式を中心に長期分散投資を継続していくということですね。インデックス投資で失敗を回避するために一番気をつけたいことは、長期投資を守ることです。インデックスファンドを持つだけですでに分散投資というリスク低減の手法は確立しています。しかし、投資家がインデックス投資をするにあたって注意すべきなのは、短期的な利益や損失に一喜一憂しないことです。

インデックスを理解せずに投資をすること

インデックスとは、マーケットの動きを示す指数のことです。しかし、インデックスには次のような様々な切り口や要素があります。

  • アセットクラス:投資対象になる資産の種類や分類のことです。株式、債券、不動産、金や石油などのコモディティが含まれます。
  • 国・地域:単一の国(日本、アメリカ、中国など)や北米、ヨーロッパ諸国、先進国、新興国など経済規模に応じた分類があります。
  • セクター:金融、IT、エネルギー、生活必需品など特定の業種を対象としたものです。
  • 構成銘柄数とその割合:数十の銘柄で構成されるインデックスもあれば、数千単位の銘柄で構成されるインデックスもあります。また、時価総額に応じて組み入れられている場合や、均等な比率で構成されている場合もあります。

例えば、VTI(Vanguard Total Stock Market ETF)はクリスプUSトータルマーケットインデックスに連動するETFで、米国の株式市場を対象とし、4100銘柄以上の時価総額加重平均で構成されています。一方、BND(Vanguard Total Bond Market ETF)はブルームバーグバークレイズ米国総合風土調整インデックスに連動し、米国の債券を対象としています。

このように、インデックスという言葉一つを取っても意味するところはたくさんあります。投資したいと考えているインデックスについては一度内容を調べておくようにしましょう。各項目によって期待リターン、リスク、値動きの特徴が異なりますので、インデックス商品どれもがリターンに優れるわけではないことに注意しましょう。

アセットアロケーションを定めないまま投資をすること

投資の方針や軸が定まっていない状態で投資を始めてしまうと、思わぬ損失を招くことがあります。投資を始める際に考えておく重要な点は次のとおりです。

  • 投資の目的は何か?
  • どれだけのリターンを得たいのか?
  • どれだけのリスクを受け入れられるのか?
  • どれだけの資金を投資に回せるのか?
  • どれだけの期間を運用できるのか?

例えば、VTIとBNDの過去15年間の値動きを比較すると、VTIは大きく成長している一方、BNDはほとんど一定です。これはVTIが米国株式市場全体を対象としているためであり、BNDが米国の債券市場を対象としているためです。どちらが優れているかを決めるのではなく、自分自身の投資目的に合った適切なポートフォリオを作成することが重要です。

資産形成が思った通りに進まないときや短期的に暴落が来たとき、流行の商品が出たときなど、周囲の声に影響されて投資商品を頻繁に変えてしまうことにもつながります。適切なアセットアロケーションを定め、長期的な視点で運用を続けることが大切です。

過去の実績を確認せずに投資をすること

インデックス投資を行う際には、過去の実績を確認することが重要です。インデックスという言葉一つには、さまざまな意味が含まれています。アセットの種類、国や地域、セクターの違い、構成銘柄数など、これらの各項目の組み合わせにより期待リターンやリスクの大枠が決まっています。

例えば、楽天VTIの目論見書には、ファンドの年間の値動きがまとめられています。また、楽天VTIと他の資産クラスの値動きの違いを比較するグラフもあります。過去5年間の実績に基づいた年間の騰落率を確認することで、株式と債券の違い、日本や先進国といった地域の違いを見ることができます。

もちろん、過去の成績と将来の成績が同じということはありませんが、過去の動きを検証する価値はあります。投資商品は時に短期的な下落や暴落に見舞われることがあります。その時に過去にどれだけの価格の変化があったのか、あらかじめ知っておくことは大事です。長期投資を続けていくために重要なポイントとなります。

手数料やコストを考慮せずに購入すること

インデックス投資をする場合、投資信託またはETFを購入することになります。何の金融商品を買う場合でも次のようなコストがかかります。

  • 投資信託の場合
  • 購入時に販売手数料がかかります。
  • 保有期間中には信託報酬がかかります。運用会社が投資信託を管理運用するための経費で、1年あたりのパーセントで表現されます。
  • 売却時には信託財産留保額という手数料がかかります。売却時に利益が出ている場合、利益額の20%に対して課税されます。
  • ETFの場合
  • 購入売却時に取引手数料がかかります。
  • 保有期間中には信託報酬がかかります。税金の取り扱いも同じです。

投資の基本は長期的な成長が見込める商品に投資すること、短期売買をすることなく長期的な目線で保有することです。これはコスト面からも非常に大事なことです。金融商品には購入時、運用時、売却時それぞれに手数料がかかります。購入時売却時の一回きりのコストであっても、売買のためにコストがかさんでいきます。信託報酬は商品を保有中、投資家自身では薄めることのできないコストです。低い信託報酬の商品を選ぶことが重要です。

特に債券など期待リターンが低いアセットについては、これらのコストだけで赤字になる可能性さえもあります。現在では低コストの商品が増えてきました。数パーセント、今マン何パーセント単位の数値なのでわずかと感じられますが、長期的には大きな影響を与えるコストです。コストにも厳しい目を持っておきましょう。

その時々の雰囲気や流行りのインデックスに手を出すこと

その時々の雰囲気や流行りのインデックスに手を出してしまうことは、投資において大きなリスクを伴います。代表的な例として、テーマ型インデックス、レバレッジ型インデックス、スマートベータ型インデックスがあります。

  • テーマ型インデックス:特定の投資テーマ(例えばAIや宇宙開発など)に投資する商品です。流行り廃りがあり、長期投資には向いていない場合があります。
  • レバレッジ型インデックス:S&P500や日経平均株価などに対して値動きが2倍、3倍になるように設計された商品です。大きなリターンが期待できる反面、大きな損失も発生する可能性があります。
  • スマートベータ型インデックス:時価総額以外の基準を重視して構成銘柄や組み入れ比率を決める商品です。バリュー株や高配当銘柄などを重視する場合があります。

これらの商品は時流に乗って販売されることが多く、SNSなどで話題になることもあります。しかし、雰囲気に流されて投資するのは避けるべきです。インデックスの仕組みや値動きの特性を理解し、自分のリスク許容度の範囲内で取り組むことが重要です。また、これらのファンドは信託報酬や手数料も高めになる傾向があります。投資目的や投資期間、許容リスクのバランスを考えた上で、サテライト的に活用するタイプの金融商品です。

まとめ

今回は、やってはいけないインデックス投資の買い方について5点解説しました。

  • インデックスの内容を理解せずに投資する
  • アセットアロケーションが適切でない
  • 過去の実績を確認せずに投資する
  • 手数料やコストを考慮せずに購入する
  • その時々の雰囲気や流行りのインデックスに手を出す

インデックス投資をする際に購入できる商品は、投資信託とETFの2種類があります。いずれもインデックスを選ぶ観点は同じです。インデックス投資の落とし穴を避け、長期的な運用の観点から適切なインデックスを選んでいくことが大切です。インデックス投資は個人投資家が長期投資をする際のコアになってくれる存在であり、大きな味方になってくれるものです。インデックスという言葉が意味するところを改めて振り返っておきましょう。

関連する質問と回答

インデックス投資とは何ですか?

インデックス投資とは、特定の市場指数(インデックス)に連動する投資信託やETFを購入する投資方法です。市場全体のパフォーマンスを反映することで、個別銘柄の選択リスクを減らし、長期的な資産形成を目指します。

インデックス投資のメリットは何ですか?

インデックス投資のメリットには、低コスト、分散投資、透明性、手間がかからないことなどが挙げられます。市場全体の成長を享受するため、長期的には安定したリターンが期待できます。

インデックス投資のデメリットは何ですか?

インデックス投資のデメリットには、短期的な市場変動に対する耐性が求められること、特定のテーマやセクターに集中投資したい場合には向かないことなどが挙げられます。また、市場全体が低迷している時期には、リターンも低くなる可能性があります。

インデックス投資を始めるにはどうすればいいですか?

インデックス投資を始めるには、まず証券会社で投資信託やETFの口座を開設します。その後、自分の投資目的やリスク許容度に合ったインデックスファンドを選び、定期的に積立投資を行うことが推奨されます。

インデックス投資とアクティブ投資の違いは何ですか?

インデックス投資は市場全体のパフォーマンスを追求し、特定のインデックスに連動する投資方法です。一方、アクティブ投資は個別銘柄の選定や市場タイミングを狙い、インデックスを上回るリターンを目指す投資方法です。コストやリスク、手間のかかり方が異なります。

By kazuya