どもどもパパそうです。今回のテーマは「まだ間に合う廃止決定のジュニアNISAを活用すべき3選」です。資産形成を着実に進めていくためには税制を知り、ルールの範囲内で上手に活用していくことが大切です。株式投資をする場合、まずは非課税投資枠の活用を優先したいところですが、その中の1つであるジュニアNISAは使い勝手の悪さから人気がなく、2023年に廃止が決まりました。しかし廃止が決まったことで使い勝手が良くなり、今から始めればあと2年利用するチャンスがあります。
今回は以下のポイントを交えながらお話します。
1. NISA制度を比較しながらジュニアNISAの概要をおさらい
2. ジュニアNISA活用時の注意点
3. まだ間に合うジュニアNISAの活用に向いている方は3つのパターン
4. ジュニアNISAのおすすめ銘柄
早速、一緒に学んでいきましょう。
ContentsNISA制度を比較しながらジュニアNISAの概要をおさらい
運用益が非課税となるNISA制度には、一般NISA・積立NISA・ジュニアNISAの3種類があります。それぞれの特徴を簡単に表にまとめました。
2022年4月から成人の年齢が18歳に引き下げられるため、2023年以降、一般NISA・積立NISAの開始が可能な年齢も18歳からに変更になります。
ジュニアNISAは一般NISAをベースに設計されており、成年向けの積立NISAが年間40万円の投資枠であるのに対し、ジュニアNISAは年間80万円の非課税投資枠があります。さらに、積み立てNISAと比較すると購入可能な商品の幅も広く、証券会社によっては米国個別株や米国ETFも購入可能です。
ジュニアNISA活用時の注意点
2024年1月1日以降、いつでも非課税で払い出すことが可能となりますが、一部だけを引き出すことはできません。
具体的には、ジュニアNISAで運用商品を買うためには未成年総合口座からジュニアNISA口座へ資金を移し替える必要があります。一度ジュニアNISA口座に移し替えてしまった資金は、お子様が18歳になるまで未成年総合口座に戻すことができません。
非課税枠で購入した株式などは、5年内に売却し他の商品を買い直したとしても非課税枠の復活はありません。非課税枠を使い切った後、売却をした資金などを使って他の商品を買いたい場合には、ジュニアNISA内にある課税口座を使って購入することが可能です。
まだ間に合うジュニアNISAの活用に向いている方3つのパターン
ジュニアNISAの特徴を踏まえて、活用を検討したいパターンを紹介します。この3つのパターンはジュニアNISA口座を活用する目的が少しずつ異なります。
1. お子様の年齢が0歳から3歳の方
こちらは王道のパターンです。主に大学進学用の資金の一部を確保することを目的としてジュニアNISAを活用します。この年齢であれば18歳になるまでに15年以上の運用期間が取れるため、長期的な成長を見込んで投資が可能です。
日本とアメリカの景気循環サイクルを見てみると、日本は約4年半、米国は約6年で景気が循環しています。過去の平均で見る限り、米国の方が拡大期が多く、安定した成長を見込むことができます。
2. 積み立てNISAを活用していてまだ投資余力がある方
現在積み立てNISAを活用していて、まだ投資余力がある場合、積み立てNISAの上乗せ枠としてジュニアNISAを使う方法も良いでしょう。積み立てNISAの方が自由度が高いため、利用の優先度は高いですが、夫婦での積み立てNISA枠を使い切った上で投資余力がある場合にジュニアNISAを活用するという順番で考えるのが良いです。
3. 祖父母からの贈与が期待できる方
ジュニアNISAの活用に最も向いているパターンです。孫名義の証券口座で運用を続けることで、祖父母から見ればお孫さんへのプレゼントとしての形を明確に残すことができます。お子様が大学に進学する前に、「おじいちゃんがあなたのために用意してくれたおかげで」と伝えることで感謝の気持ちを育むことができます。
ジュニアNISAのおすすめ銘柄
ジュニアNISAの場合、損益通算ができず、税額を繰り越すこともできないため、基本的には長期保有に適した商品を選ぶのがベターです。
1. 投資信託
投資信託を月々積み立てていく方式が良いでしょう。例えば、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)や、SBI・V・全米株式インデックスファンド、楽天全米株式インデックスファンドなどがおすすめです。これらの投資信託は、投資先から得られた配当金がファンド内で再投資されるため、ジュニアNISAの非課税効果をフル活用できます。
2. 米国株ETF
非課税枠の消化よりも購入時のコストにこだわりたい場合には、米国株ETFを活用するのが良いでしょう。例えば、VTIやVOO、QQQやVGTなどがおすすめです。これらのETFは、長期的な成長が期待できる銘柄です。
3. 米国個別株
教育目的での活用を考えている場合には、米国個別株を少し混ぜておくのも良いでしょう。お子様が成長する中で、定期的に株価の推移を確認し、一緒に経済の勉強をすることができます。
関連する質問と回答
Q1. ジュニアNISAの最大の利点は何ですか?
ジュニアNISAの最大の利点は、運用益が非課税であることです。年間80万円までの投資枠があり、この枠内で運用することで、得られた利益に対して税金がかからないため、効率的に資産を増やすことができます。
Q2. ジュニアNISAの利用条件は何ですか?
ジュニアNISAは、0歳から18歳未満の未成年者が対象です。親や祖父母が代理で口座を開設し、運用を行います。2024年1月1日以降は、いつでも非課税で払い出すことが可能になりますが、一部だけを引き出すことはできません。
Q3. ジュニアNISAの投資先はどのように選べば良いですか?
ジュニアNISAの投資先は、長期保有に適した商品を選ぶのが良いでしょう。投資信託や米国株ETF、米国個別株などが人気です。特に、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)や、VTI、VOOなどの米国株ETFは、長期的な成長が期待できるためおすすめです。
Q4. ジュニアNISAの口座開設にはどの証券会社がおすすめですか?
ジュニアNISAの口座開設には、SBI証券がおすすめです。SBI証券では、米国株や米国ETFの購入が可能であり、使い勝手も良いです。他の証券会社では、米国株や米国ETFの購入ができない場合があるため、注意が必要です。
Q5. ジュニアNISAの運用期間はどれくらいが理想ですか?
ジュニアNISAの運用期間は、お子様が18歳になるまでの長期運用が理想です。特に、0歳から3歳のお子様の場合、15年以上の運用期間が取れるため、長期的な成長を見込んで投資が可能です。景気循環のサイクルやリスク資産比率を確認し、早めに利益確定をして手元の教育資金を確保することが大切です。
以上、ジュニアNISAの活用方法について詳しく解説しました。資産形成の参考にしていただければ幸いです。