どもども、画像です。自己紹介はこちら。今回のテーマは「ESG投資とは?わかりやすく簡単に徹底解説」です。投資を始めると、ニュースに自然と興味が湧いてきますね。S&P 500の終わり値がどうだったか、株価が上がったか下がったかなど、ちょくちょく耳にする言葉が増えると思います。ESGもその一つです。プロの投資家も近年とても意識している言葉ですが、もっと詳しく知りたいという方もいらっしゃるでしょう。そんな方のために、タパ像がESGを徹底解説します。早速、共に学んでいきましょう。
ContentsESGとは何か?
ESGは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)の頭文字を取ったものです。企業の長期的成長を重視する投資家が増えており、これを「ESG投資」と呼びます。ESGの観点での配慮ができていない企業は、投資家などから企業価値が下がるリスクを抱えているとみなされます。そのため、企業がESGに配慮した取り組みを行うことは、長期的な成長を支える重要な要素と考えられています。
ESGの歴史
ESGの由来は、PRI(責任投資原則)にあります。PRIは、2005年に当時の国連事務総長であったアナン氏が金融業界に対して唱えたもので、2006年にニューヨーク証券取引所で導入されました。PRIには6つの原則があり、2021年12月末現在で約1600以上の金融機関等が署名しています。リーマンショック以降、ESG投資への関心が高まり、全世界の預かり資産の35.59%がESG投資に該当するようになりました。
ESGの判断基準の難しさ
ESGには明確な基準がありません。例えば、配当利回りのように予想配当を株価で割るような簡単な計算式がないのです。企業が提供するESG情報は文字情報であり、企業間の比較が非常に難しいです。また、全産業に共通の基準を作ることも難しく、社会の変化に応じてESGの内容も変わります。多くの機関投資家は外部の評価機関を利用して、ESG判断のプロの力を借りています。
ESGの評価機関とその役割
MSCIやFTSE Russellなどの評価機関がESG格付けを行っています。MSCIの評価項目には、気候変動、自然資源、汚染廃棄物、環境機会などが含まれます。これらの評価機関は、ESG格付けを提供し、投資家が企業のESGパフォーマンスを評価する手助けをしています。各評価機関が独自の評価を行っており、投資家はそれらを比較検討して投資判断に利用しています。
ESG投資の現状と普及
2020年時点で、全世界で35.3兆ドルのESG資産があり、全世界の預かり資産の35.59%がESG投資に該当します。ESGはすでに15年以上の歴史を持ち、無視できない存在となっています。欧州や米国ではESGの法制化の動きもあり、近い将来、年次報告書にESGについて掲載しなければならない日が来るかもしれません。
個人投資家とESG投資
個人投資家がESG投資をするには、プロの力を借りるのが現実的です。ESGに関連する金融商品には、投資信託やETFがあります。これらの商品を利用することで、個人でもESG投資を行うことができます。投資信託評価会社モーニングスターのウェブサイトで「ESG」と入力して検索すると、多くのESG関連投資信託がヒットします。
ESG関連のETFの紹介
日本でも取引できるESG ETFとして、ブラックロックが運用する「iShares MSCI USA ESG Select ETF」(ティッカー: SUSA)や、グローバルX社が運用する「Global X Conscious Companies ETF」(ティッカー: KRMA)があります。SUSAは米国の大型中型株で構成され、経費率は0.25%と低めです。KRMAは「Well-Managed Companies」で構成され、経費率は0.43%です。
ESG投資の注意点
ESG投資をする際には、販売手数料や信託報酬などのコストを確認することが重要です。また、純資産はできれば50億円以上ある商品を選びましょう。ETFの場合は、構成銘柄やセクター構成も確認すると良いです。例えば、情報技術セクターの割合が高いETFは、そのセクターが軟調になった時にパフォーマンスが悪くなる可能性があります。
関連する質問と回答
ESG投資とは何ですか?
ESG投資とは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の観点から企業の長期的な成長を重視する投資手法です。これらの要素に配慮する企業に投資することで、持続可能な社会の実現を目指します。
ESGの由来は何ですか?
ESGの由来は、責任投資原則(PRI)にあります。これは、2005年に国連事務総長であったアナン氏が金融業界に対して提唱したもので、2006年にニューヨーク証券取引所で導入されました。
ESGの評価基準は何ですか?
ESGの評価基準には明確なものがありません。企業が提供するESG情報は文字情報であり、企業間の比較が難しいです。評価機関が独自の評価を行い、投資家はそれらを参考に投資判断を行います。
個人投資家がESG投資をするにはどうすれば良いですか?
個人投資家がESG投資をするには、ESG関連の投資信託やETFを利用するのが現実的です。これらの商品を利用することで、プロの力を借りてESG投資を行うことができます。
ESG投資のメリットとデメリットは何ですか?
ESG投資のメリットは、持続可能な社会の実現を目指し、長期的な企業成長を重視する点です。デメリットは、明確な評価基準がないため、企業間の比較が難しい点です。また、個人投資家には評価機関の利用が難しいという課題があります。