どもども、パパ像です。自己紹介はこちら。今日のテーマはこちら「パパ像が再建を買わない3つの理由」。資産形成のために攻める投資をしたい方にぜひ知ってもらいたい内容です。最近よく聞かれる再建投資について、パパ像は今の局面では投資しません。BND、いわゆるボンドについて考えてみましょう。皆さん、BNDというETFはご存知でしょうか?債券ETFの代表格で米国の債券市場全体に投資できるETFです。優良な債券のおまとめセットといった感じでとらえていただければOKです。債券を英語で言うとボンドなのでBNDという名前になっています。非常にわかりやすい名付けですね。

値動きは株式よりも小さくて、ガチガチの安全志向なのでリターンは多くありません。しかし安定したインカムを手にできますので、守りの運用をしたい投資家さんに人気があります。特に不況になると株式から債券にお金が流れるので値上がりしやすいと言われています。米国は日本に比べて債券の利回りが高く、債券の格付けも良いです。まさにディフェンシブ投資の王様といってよいでしょう。

このような優れたBNDになぜパパ像は投資しないのでしょうか?ざっくり一言でいうと、攻めの投資をしたいからなんですね。このブログではその3つの理由についてお話しします。

1. リスク選好による資産形成を優先

こちらが一番大きな理由です。シンプルに言うと、債券の値上がりスピードでは物足りないということ。株式と債券では長期のリターンに大きく差が開きます。過去200年間の米国の株や債券などの値動きを見てみると、株式は200年で約60万倍と圧倒的です。それに対して債券は1000倍にもいたりません。

株式は変動リスクが大きいものの、長期では右肩上がりという特性を持っています。投資期間が1年だけだと株式の変動は+53%から-37%までと非常に大きいです。しかし、投資期間が20年を過ぎる頃には、株式は最低でもプラスマイナスゼロとなります。

これは、株式の変動幅が大きくても長期では右肩上がりになる特性と、時間による効果があるためです。株式の方が債券よりも利回りの期待値が大きいので、投資期間が長くなるほどリターンが収束します。

投資額が少額である場合には、ある程度リスクをとって株式の割合を増やした方が良いと考えています。資産を積極的に増やすことが目的だからですね。

2. 金融緩和による歴史的低金利

次に、金融緩和による歴史的低金利も大きな理由です。コロナショックによって2021年現在、歴史的な低金利時代になっています。落ち込んだ経済を回復させるために、ゼロ金利政策や市場への資金供給が行われています。

この影響を受けて、米国債であるBNDについても同様に金利の影響を受け、分配金は低下傾向です。債券の魅力の一つである分配金が少ない状況にあること、さらにこの低金利に伴ってBNDの取引価格が高止まりしていることが、BNDを買わない理由です。

このような状況では、為替リスクを負うくらいなら余裕資金は現金で管理しておくのが良いと考えています。市場が暴落した時にすぐに取引ができるというメリットもあります。

3. 金利上昇局面

そして、金利上昇局面も理由の一つです。2021年9月の時点で金利が上昇に転じる兆候があります。実は金利が上昇すると債券の価格は下落します。ワクチンが流通したことで経済が正常化しつつあるため、金利が上昇する兆候が見られます。

また、金融緩和であふれた資金はコロナショック後の株式市場に向かいました。米国株式全体に分散投資できるVTIの取引価格はコロナショック直後の大底からわずか1年半で2倍になっています。過熱感からバブルに移行するのを回避するためにも、利上げをすることによって金融緩和を縮小することが予想されます。

金利が上昇すると債券価格が下落し、金利低下が債券価格を上昇させるというセオリーどおりの値動きが見られます。2021年の時点で政策金利はほぼゼロであり、経済は回復傾向にあります。

まとめ

以上の理由から、パパ像は再建を買わないと決めました。1. リスク選好による資産形成を優先、2. 金融緩和による歴史的低金利、3. 金利上昇局面。この3つの理由からBNDへの投資は魅力が少ないと考えています。

リターンの高い米国株をポートフォリオの中心として20年以上の長期で運用すると良いと考えています。また、資産の多い投資家さんや運用のゴールを20年未満で見ている投資家さんには、ある程度の割合でBNDに分散させておいても良いでしょう。

株式の上昇局面では気づきにくいですが、一般的にリスク許容度というのは高くはないということも知っておきたいですね。株価の急落や下落が続く場面では耐えきれずに売ってしまうことが多々あります。リセッションで退場してしまうことだけは絶対に避けたいです。

BNDへの投資が訴求力を持つのは、その下方硬直性の高さ、つまり値動きの硬さが魅力です。BNDに分散投資を行い、ポートフォリオ全体の値動きをマイルドにするのは心理的な面で非常に有効です。

関連する質問と回答

質問1: 債券ETFのメリットは何ですか?

債券ETFのメリットは、分散投資ができることと現金化が手早く簡単であることです。例えば、BNDはおおよそ1万銘柄の債券に投資しているため、リスクが軽減されます。また、市場で取引されているため、手元に現金が欲しくなった時に簡単に売却できます。

質問2: BNDとVTIの違いは何ですか?

BNDは米国の債券市場全体に投資するETFであり、値動きが安定していて安全志向です。一方、VTIは全米株式市場に投資するETFであり、値動きが大きくリターンも高いです。リーマンショック時の落ち込みを比較すると、BNDはおよそ5%の下落で済んだのに対して、VTIは50%も下落しました。

質問3: 債券の分配金はどのように決まりますか?

債券の分配金は、発行体の金利や市場の金利動向によって決まります。例えば、BNDの場合、米国政府と信用格付けの高い発行体が主体です。分配金は毎月分配され、過去10年間の分配金平均はほとんど変動していません。

質問4: 金利の上昇が債券価格に与える影響は何ですか?

金利が上昇すると、既存の債券の価格は下落します。例えば、3%の金利の債券が100円であった場合、金利が4%に上昇すると、古い3%の債券の価値は下がります。逆に金利が下がると、債券価格は上昇します。

質問5: 長期投資における株式と債券の違いは何ですか?

長期投資において、株式は変動リスクが大きいものの、長期では右肩上がりになる特性を持ちます。一方、債券は値動きが安定しているため、リターンは株式に劣る可能性が高いです。したがって、長期で資産形成を目指す場合は、株式の方が有利です。

以上、パパ像が再建を買わない理由と関連する質問と回答でした。これからの投資戦略の参考になりましたでしょうか。皆さんの投資活動を応援しています。共に頑張りましょう!

By kazuya