どうもどうも、パパゾウです。自己紹介はこちら。今回のテーマはこちら、「月3万円の配当金、日本の高配当株投資の始め方」株式投資編です。

実は、日本にも吟味すればそれなりのインカムを得られる銘柄があります。米国株と違い、外国為替レートにインカムの額が左右されないというメリットもあります。特に資産形成後、気づいた資産を使うフェーズになった時には、自国通貨のインカムがありがたいと感じるでしょう。このブログでは、今から日本の高配当株投資を始めたい方にその方法をお話しします。早速、共に学んでいきましょう。

現状把握をしましょう

配当利回りは「配当 ÷ 株価」で求められます。個別銘柄の場合、分子になる配当は予想配当を使うのが一般的です。日本株の一番ポピュラーなマーケットは東証プライム市場です。2023年の今のところ、東証プライム全銘柄の平均予想配当利回りは税引き前でおよそ2.4%です。高配当株と呼ぶからには、平均配当利回りを上回っているべきでしょう。差し当たり高配当株の定義は、「年平均予想配当利回りを上回っている銘柄」とします。

日本株と配当の基礎知識をインプットしましょう

日本株の配当は配当権利確定日から約2ヶ月から3カ月後に入金されます。日本企業の決算は3月に多いです。年1回、3月のみに配当の権利が発生する銘柄は5月の下旬から6月末に配当が支払われます。3月決算企業には9月に中間配当と呼ばれる配当の権利を株主に付与することもあります。3月の次に決算が多いのは12月です。このような企業であれば、期末配当は3月、中間配当は9月に支払われます。

上場企業はたくさんありますが、決算期に偏りがあるため、3の倍数の月は配当金を得やすいです。一方、そうでない月は受け取る配当金が少なくなる傾向があります。ですから、毎月3万円をコンスタントに受け取るのはちょっと難しいですね。年間36万円の配当金を受け取りたいというターゲットにします。

配当金を取り巻く税の知識をインプットします

上場企業の配当金は所得税と住民税が源泉徴収されます。受け取る配当金は源泉徴収後の金額です。課税所得900万円以下であれば、上場株式の配当金についての税がやや有利になる手段があります。所得税は総合課税で確定申告し、源泉徴収割の特定口座で源泉徴収されるという手段を選ぶことで、所得税法の配当控除を受けられます。

課税所得は基礎控除や社会保険料控除など様々な控除後に課税されるべき金額のことです。課税所得900万円超は額面の年収であれば1000万円超の方が多いでしょう。ですから、額面の年収で1000万円以下であれば、配当控除を受ける方が有利な方が多いです。

確定申告という面倒にも思える手続きはあります。しかし、年間36万円程度の配当金を受け取る場合には、配当控除額が数万円になります。無視はできない金額になりますね。所得の条件が見合うのであれば、ぜひ確定申告にトライしてみてください。

ややマニアックな法人の益金不算入の話

ややマニアックですが、法人の株式保有についての税も少しお話ししておきます。法人名義で他社の株式を保有する場合は、受取配当の一部が益金不算入の対象になります。益金は税務上の利益のことです。法人税の課税対象です。個人で言えば課税所得のようなものですね。

この制度の意図は、内国法人における二重課税の排除です。基本的に配当は課税後の当期純利益が蓄積した利益剰余金を原資とします。そのため、株主が受け取った配当はすでに法人税が課税された後のものになります。そのため、受け取った株主が法人の場合、受け取った側で法人税が課税されてしまうと同じ所得に二重に法人税を課することになります。

一般的に一つの課税原因について同じ税金は1回だけ課税されるべきと考えられています。従って、配当に二重に課税されることを避けるため、配当を受け取った法人は保有状況に応じて受取配当を益金に参入しないことが可能です。

月3万円、年36万円の配当金を得るには

では、年間36万円の配当金を得るためにいくら投資すればいいのかを考えます。投資額×配当利回りが36万円になればいいわけです。投資額だけでなく、配当利回りも重要なファクターです。仮に投資額を500万円にするならば、配当利回りは7.2%必要です。1000万円なら配当利回りは3.6%です。

基礎知識のインプットが完了したとしましょう。では、日本の高配当株で探してみましょう。予想配当利回りでスクリーニングしてみます。スクリーニング機能は様々なインターネットサービスが提供しています。オンライン証券会社がサービスを提供していることもありますね。差し当たり、日本経済新聞社のサービスを使ってみることにします。

スクリーニングの結果とその分析

黄色く塗ったマーケットランキングを選ぶと、日本株ランキング一覧のコーナーがあります。投資指標の下にある予想配当利回りを選んでください。特に指定しなければ、市場別はプライム、業種別は全業種に設定されます。特に変更せずに結果を見てみましょう。

さて、結果を見ると海運業が上位にランキングされました。予想配当利回りで2桁%というびっくりするような配当利回りの銘柄もありますね。海運業の業績は2つの特徴的な事情で近年好調です。

プロの力を借りる方法

ここは素直にプロの力を借りましょう。東証には日本株の高配当を歌うインデックス連動ETFがいくつかあります。そのインデックスと採用銘柄を参考にするのです。東証の日本株ETFのラインナップから高配当を歌うものをリスティングしてみました。

インデックスの紹介

東証配当フォーカス100は東京証取引所が算出しています。TOPIX1000および東証REIT指数の構成銘柄のうち、時価総額および予想配当利回りに着目して選定された100銘柄で構成されます。株式90銘柄とリート10銘柄ですので、株式だけではないということです。

野村日本株高配当70は野村飛竜シャリーリサーチコンサルティング株式会社が算出しています。この会社は野村證券の関連会社です。今期予想配当利回りが高い日本株70銘柄に均等ウェイトで投資します。

MSCIジャパン高配当利回り指数はMSCIが算出しています。日本国内の取引所に上場している大型中型株を対象としたMSCIジャパン指数があります。MSCIジャパン指数から不動産投資であるJ-REITを除外した銘柄を選定対象とします。

注意点とまとめ

高配当株投資は簡単そうに見えて実は簡単ではないのです。現在の配当利回りだけに着目すると、ボロ株をつかんでしまいかねません。そんな高配当株投資をどうやったらうまくできるのか難しいですよね。

ここは素直にプロの力を借りましょう。東証には日本株の高配当を歌うインデックス連動ETFがいくつかあります。そのインデックスと採用銘柄を参考にするのです。東証の日本株ETFのラインナップから高配当を歌うものをリスティングしてみました。

関連する質問と回答

1. 高配当株のメリットは何ですか?

高配当株のメリットとしては、安定したインカムを得られることが挙げられます。特に資産形成後には、定期的な配当金が生活費や余暇資金として役立つでしょう。また、外国為替レートの影響を受けにくい点も挙げられます。

2. 日本株の配当金はいつ支払われますか?

日本株の配当金は、配当権利確定日から約2ヶ月から3カ月後に入金されます。例えば、3月決算の企業ならば5月下旬から6月末に配当金が支払われることが多いです。

3. 配当金を得るために必要な投資額はどれくらいですか?

年間36万円の配当金を得るためには、3.6%の配当利回りを前提にすると約1000万円の投資が必要です。高い配当利回りを持つ銘柄を見つけることが重要です。

4. 配当金にかかる税金はどうなりますか?

上場企業の配当金は、所得税と住民税が源泉徴収されます。課税所得900万円以下であれば、総合課税を選び確定申告をすることで配当控除を受けられる場合があります。

5. 高配当株投資のリスクは何ですか?

高配当株投資のリスクとしては、配当の安定性が挙げられます。業績が悪化すると配当金が減少するリスクがあり、予想配当利回りだけに着目するとボロ株を掴んでしまう可能性もあります。

By kazuya