2021年も年末となり、終わりが見えてきましたね。2021年はどんな年だったでしょうか。コロナ禍で行われた東京オリンピックや新しい内閣の発足など、2021年は歴史的なイベントがたくさん起きた一年でしたね。資産形成についてはいかがでしたでしょうか。2022年はどのような年にしたいですか。健康であるのはもちろんですが、お子さんも増えたら嬉しいですよね。希望に満ちた年を迎えるために年末に行っておくと良いことがあります。そこで今回は2021年中にやっておくべきこと5選としてお話ししていきます。
Contents資産の棚卸をする
まず、ご自分の資産状況を棚卸ししましょう。ここでは、家計簿ではなくバランスシートを作成します。バランスシートとは、企業の会計で使われる財務諸表の一つで、これを家計で使おうというわけです。難しそうに感じるかもしれませんが、実際には簡単です。
作業は以下の三つをまとめるだけです:
1. 資産:自分はどれだけお金や物を持っているか。
2. 負債:返さなければいけないもの(ローンなど)。
3. 純資産:自分の実際の資産(資産から負債を引いたもの)。
左側に資産、右上に負債、右下に純資産を配置します。資産=負債+純資産となり、左と右の合計は等しくなる必要があります。資産には預金口座や証券口座、手持ち現金などを記入し、短期と長期に分けて考えます。負債には住宅ローンやカードローンの残高などを記入します。純資産は資産から負債を引いた数字が入ります。
この作業を行うことで、自分の資産状況が一目で把握でき、改善策も見えてくるはずです。現金が意外とあるのであれば、もっと投資に使ってみても良いかもしれません。逆に、現金が全然ない場合は、株を一旦売却して現金を確保するという選択肢もあります。
収入と支出を把握する
年末にご自身の収入と支出を把握することは非常に重要です。ここでは、大まかな数字で考えることをお勧めします。毎月の収入はいくらでしょうか。給与、配当、副業などの金額を含めて考えます。ボーナスが大きい方もいるかと思いますが、ここではあえて毎月もらえる額だけを考えます。
次に支出です。何にどれだけ使っているかを洗い出します。住宅費、車両費、食費などをリストアップしましょう。クレジットカードの明細を確認することで、より正確に把握できることが多いです。
収入と支出のバランスを見て、収入が支出を上回っているのが理想です。支出が多い場合は、毎月必ずかかる費用を削減することを考えます。家賃や保険料、通信費用などが削減ポイントです。節約はゲーム感覚で楽しみながら行うと長続きします。
損益通算できるか確認する
お持ちの証券口座で損益通算できるか確認しましょう。ここで言う損益通算とは、一年間の利益と損失を相殺して利益を減らすことです。株式等の投資で発生した利益には税金がかかりますが、損失が出た場合はその後の利益を減らすことで税金を減らすことができます。
例えば、10万円の利益が出ている場合、損失が4万円ある銘柄を売却することで、課税対象の利益を6万円に減らすことができます。損失を出した銘柄が今後上がると思うならば、翌営業日以降に買い戻せば問題ありません。
具体的な方法としては、証券口座にログインして損益状況を確認し、損失が出ている銘柄を売却します。年末の最終受渡日後に損益通算を行い、多く差し引かれていた源泉徴収税額が翌年1月に還付されます。
NISAつみたてNISA使用状況を確認する
NISAやつみたてNISAの使用状況を確認しましょう。NISAは年間120万円、つみたてNISAは年間40万円まで投資できますが、使い切れない場合は翌年に繰り越せません。楽天証券にログインしてNISA口座のサマリーを確認します。
まだ使える金額があれば、何に投資するかを考えます。例えば、バンガードトータルストックマーケットETF(VTI)やS&P500連動ETF(VOO)などがあります。これらは5年間の非課税期間で株価上昇を期待できる銘柄です。
ふるさと納税の使用状況を確認する
ふるさと納税は、1年間の所得で決まる限度額範囲内で全国の自治体に寄付することで、実質2000円で各地の名産品やギフトがもらえる制度です。限度額を使い切るために、年末に使用状況を確認しましょう。
ふるさと納税サイトでは無料で限度額を確認でき、楽天ふるさと納税では楽天スーパーポイントも付与されます。楽天市場にログインして、ふるさと納税の上限金額を確認し、使い切るようにしましょう。
貯めた楽天スーパーポイントは楽天証券での取引などに利用でき、非常に便利です。
まとめ
今回は2021年中にやっておくべきこと5選についてお伝えしました。資産の棚卸し、収入と支出の把握、損益通算の確認、NISAつみたてNISAの使用状況の確認、ふるさと納税の使用状況の確認です。ご自身の無理のない範囲で取り組んでいただければ幸いです。
今年資産を減らしてしまった方も、増やせた方も、全然変わらなかった方も、来年はどうなるか誰にも分かりません。年末の締めくくりをしっかりして、来年も良い年になるように頑張りましょう。
関連する質問と回答
Q1: 資産の棚卸しを行う際の最も重要なポイントは何ですか?
A1: 最も重要なポイントは、自分の資産と負債を正確に把握することです。これにより、純資産を明確にし、今後の資産形成の計画を立てる基礎となります。
Q2: 収入と支出を把握するための最良の方法は何ですか?
A2: 収入と支出を把握する最良の方法は、家計簿をつけることです。また、クレジットカードの明細や銀行の取引明細を利用して、正確なデータを収集することも有効です。
Q3: 損益通算を行う際の注意点は何ですか?
A3: 損益通算を行う際の注意点は、同一営業日に買い戻しを行わないことです。同一営業日に買い戻すと、所得した金額が高くなってしまうため、翌営業日以降に買い戻すようにしましょう。
Q4: NISAとつみたてNISAの違いは何ですか?
A4: NISAは年間120万円まで投資でき、5年間の非課税期間があります。つみたてNISAは年間40万円まで投資でき、20年間の非課税期間があります。どちらも税制優遇がありますが、投資額と非課税期間が異なります。
Q5: ふるさと納税の限度額を超えた場合、どうなりますか?
A5: ふるさと納税の限度額を超えた場合、超えた分は控除対象外となり、実質的に自己負担となります。限度額を確認し、超えないように計画的に寄付することが重要です。