どうもどうも、画像です。自己紹介はさておき、今回のテーマは「誰でもコツコツ運用で月10万円稼ぐ方法」です。月20万円の資産所得があれば生活はとても楽になりますよね。資産運用で生活を豊かにしたい、投資で収入を得たい、老後が不安だから配当金をプラスしたい、このような理由で資産運用を始める人は多いでしょう。しかし、資産運用にはリスクがつきものです。方法によっては向き不向きもありますし、自分に合わないやり方だと思ったように稼げません。それどころか損をしてしまう人も多いのです。勇気をもって始めたのに損をするのは避けたいですよね。
そこで今日の動画では、資産運用で月10万円を稼ぐ具体的な方法を紹介します。再現性の高い方法を知ることで選択肢の幅が広がります。自分にあったやり方なら失敗する確率はグッと小さくなるでしょう。一つの方法に固執せず、可能性のありそうな方法に常に気を配れることが重要です。そうすることで、余裕を持った資産運用ができます。余裕を持っている方がリターンも良くなります。それでは、さっそく共に学んでいきましょう。今回の目的は視野を広く持っていただくことです。資産運用にはこういう考え方もあるよという提案です。もちろん変な方法は紹介しませんが、オススメしているわけではないことを念のために申し添えます。
また、今回は月20万円、つまり年220万円の手取りが目標です。ただし、資産運用の所得には税金がかかります。税率は値上がり益か分配金かで変わりますが、今回は簡単に手取りは額面の80%で計算します。つまり、手取りで120万円を得るためには年150万円の所得が必要です。そこで、今回の動画では年150万円の資産所得を目標にしましょう。
目標達成のために今日紹介する資産運用の方法は次の3つです。一つ目は全世界株式、二つ目はリート、三つ目はポートフォリオ運用です。順に紹介していきます。
Contents全世界株式の魅力
全世界株式とは、全世界の企業の株式をパッケージにした商品です。世界が経済的に成長する限り恩恵を受けられます。例えば、米国株への投資は米国企業の成長が世界平均よりも優れることに賭けていますが、全世界株式は将来どの国が伸びるか、どの企業が凋落するかを予想する必要がありません。成長した企業の割合は自動的に増やしてくれますし、停滞した企業の割合は自動的に減らしてくれます。ある意味、究極のほったらかし投資と言えます。
全世界株式型の投資は最適解の一つです。しかし、一昔前は個人投資が難しい状況でした。そもそも全世界に投資できる商品がなかったり、あったとしても手数料が割高でした。しかし、最近は良い商品が増えています。具体的には、次のような商品が良いでしょう。
* 投資信託のeMAXIS Slim全世界株式オールカントリー
* 上場投資信託(ETF)の2559 MAXIS全世界株式オールカントリー
* 上場投資信託ドル建てETFのヴァンガード・トータル・ワールド・ストックETF
これらを何か一つ買えば、低コストで全世界の株式に投資しています。非常に簡単ですね。
それでは全世界株式の実力を見てみましょう。このグラフは全世界株式ETFのVTです。過去10年のトータルリターンを年度ごとに示しました。年次によって上下はありますが、過去10年で年平均12%の成長率です。
この値を基にして月10万円を稼ぐための資産額を計算してみましょう。結論から言うと、1,250万円をVTに投資すれば月10万円を稼げる計算になります。税引き前の所得が1,250万円×0.12=150万円、税引き後の手取りが150万円×0.8=120万円。ひと月に換算すると120万円÷12ヶ月=10万円ということです。しかし、1,250万円は大金ですので、資産を用意するためにどれくらいの期間が必要でしょうか?
金融庁のサイトでシミュレーションした結果、毎月3万円を積み立て、VTの年利12%で運用する条件で計算しました。結果、毎月3万円を積み立てると14年で到達します。毎月3万円なら何とか達成できそうですね。もう少し多く積み立てられるならさらに短縮できるでしょう。
ちなみに、VTの分配金利回りは2%前後です。1,250万円投資して手取りで年間20万円です。月当たりは1.7万円になります。これだけだと月10万円には足りません。分配金にプラスして毎月8.3万円を取り崩します。分配金+取り崩しの合計で月10万円の資産所得ということです。
取り崩しについて不安に思うかもしれませんが、この程度の取り崩しならば計算上は資産の成長とトントンです。取り崩しと同じだけ資産も成長するため、資産額は維持できます。ただし、株式の成長は投資によってばらつきがありますので、実際の運用では調整が必要です。
リート(REIT)の魅力
次に紹介するのはリート(REIT)です。REITとは不動産の投資信託のようなもので、投資家から集めたお金で不動産に投資し、得られた賃料収入や売買益を投資家に分配します。不動産の積み合わせパッケージというイメージですね。REITの特徴は分配金が比較的多いことや株式と異なる値動きをすることなどがあります。そのため、投資家からは一定の人気があります。
REITにも色々な商品があり、投資する地域や不動産の種類が異なります。特に米国の不動産は価値が上がりやすい傾向があります。米国の不動産に投資するREITとしては、IYRやRWRが有名です。幅広い不動産に手軽に投資できるのが魅力ですね。ただし、経費率は比較的高めです。
それではREITの実力を見てみましょう。今回は米国REITのIYRを取り上げます。このグラフは過去10年のトータルリターンを示しています。トータルリターンの平均は年11%でした。この値を基に月10万円を稼ぐための資産額を計算してみましょう。結論として、1,360万円をIYRに投資すれば月10万円を稼げる計算になります。税引き前の所得は1,360万円×0.11=150万円、税引き後の手取りは全世界株式と同様120万円になります。
ただし、全世界株式の場合、必要な投資額は1,250万円でした。一方でREITの場合は1,360万円ですから、110万円多く必要になります。必要な金額が1割も多くなるのですね。
REITで月10万円を稼ぐために必要な期間はどうでしょうか?先ほどと同じく、毎月3万円を積み立てで年利11%で運用すると仮定します。結果として、毎月3万円ずつ積み立てると15年で目標に到達します。全世界株式の場合は14年でしたが、それよりも1年長くかかります。ただし、15年であれば40歳から始めても55歳です。実現の可能性は低くないと言えるでしょう。
ポートフォリオ運用の魅力
ここまで全世界株式とREITの2つの方法を紹介しましたが、これらはどちらも一つの商品に投資する前提です。資産運用で一つの商品に全集中することは稀です。複数の商品を組み合わせるのが一般的です。そこで、3つ目の方法としてポートフォリオで稼ぐ方法を紹介します。
資産運用のポートフォリオには有名なものがいくつもあります。ここでは一例として「オールシーズンズ戦略」を紹介しましょう。オールシーズンズ戦略では株式、金、コモディティ、再建を組み合わせます。具体的なポートフォリオでは、株式30%、金7.5%、コモディティ7.5%、中期米国債15%、長期米国債40%となります。
コモディティは商品の先物取引です。商品の種類としては、例えば原油やガソリンなどのエネルギー、金やプラチナなどの貴金属、穀物などが挙げられます。このポートフォリオの狙いは、資産全体の値動きをマイルドにすることです。株や債券はそれぞれ値動きが異なります。株が値上がりすると債券が下がるというようなイメージです。これらを組み合わせることで、それぞれの変動を相殺し、全体の値動きを抑えつつ緩やかな成長を目指すというものです。
オールシーズンズ戦略についても必要な資産額を計算してみます。過去10年のトータルリターンの平均は年7.4%でした。必要な資産額は約2,000万円になります。毎月3万円を積み立てると23年かかります。先ほどの全世界株式の場合、必要な額は1,250万円でしたが、オールシーズンズ戦略は倍近くの時間がかかるかもしれません。23年もかかるので、30歳から始めると53歳になります。月10万円を稼げるというわけではありません。この戦略を採用する場合、毎月の積立を増やして短縮するか、老後のために割り切るなどのカスタマイズを検討しても良いでしょう。
時間もお金も必要だなんてメリットがないじゃないか、それなら全世界株式に全振りするよ、そう考える人もいるでしょう。しかし、全世界株式やREITへの全力投資はリターンに優れますが、同時にリスクも大きくなります。資産が増える時と減る時の差が大きいということです。
全世界株式、REIT、ポートフォリオの比較
全世界株式の年次リターンをもう一度見てみましょう。2019年には+25%も資産が増えましたが、その前の年はマイナス10%でした。この年は稼ぐどころか資産が減ったということです。他の年も見てもばらつきがありますね。VTの平均リターンは年12%ですが、実際に成長率が12%前後だった年はほとんどありません。これだけばらつくやり方は皆さんが思い描く月10万円を稼ぐ方法として適切でしょうか?
適切かどうかは月10万円を稼ぐ目的によって変わります。例えば、目的が給料にプラスして遊ぶためのお金が欲しいという場合、毎月毎年の資産所得がばらついても生活は給料でできます。たとえその年がマイナスだったとしても遊びを控えれば問題ありません。しかし、月10万円を稼ぐ目的が生活のための場合、今年は資産所得がマイナスになったと言って生活費をマイナスにすることはできません。値下がりした資産を売って生活費を工面する必要があります。このまま取り崩して大丈夫だろうか?そのうち資産が底をついて路頭に迷うのではないだろうか?不安になり精神的にしんどいでしょう。
つまり、生活費として資産所得を得たい場合、その安定性も重要です。そこで登場するのがオールシーズンズ戦略などのポートフォリオ運用です。3つの方法を比較してみましょう。青が全世界株式のVT、赤がREITのIYR、黄色がオールシーズンズ戦略ポートフォリオです。
黄色のオールシーズンズ戦略は、VTやIYRと比べて値動きが全体的に安定しています。特に2020年のコロナショックの際、VTとIYRは20%以上も下落していますが、オールシーズンズ戦略はほとんど下がっていません。このようなポートフォリオ運用は守りに強いと言えます。老後やFIREで収入が限られる場合、攻めよりも守りが重要です。オールシーズンズ戦略の安定感は魅力的ですね。また、下げ幅が小さいと運用も続けやすいです。不安になって途中で辞める可能性が減るためです。長期運用に向いていると言えるでしょう。
まとめ
ここまで3つの資産運用方法を紹介しました。全世界株式、REIT、ポートフォリオ運用の3つです。今回紹介した方法は実現可能性と再現性を重視しています。実現可能性は必要資産額が実現可能かどうか、再現性は誰がいつ始めても同じような結果になるかどうかということです。
例えば、定期預金だと税引き後の利回りは年3%程度です。年利3%で月10万円を稼ぐには4億円の資産が必要です。4億円あれば誰でも再現できるため再現性はありますが、4億円もの資産を用意できるのは一握りの人です。普通預金や個人向け国債はさらに利回りが低いです。インカムだけで月10万円を稼ぐのはもっと厳しいですね。
再現性が高くない方法としては、FX、仮想通貨、不動産投資などが挙げられます。これらは稼ぐために知識、経験、スキル、運などが必要で個人差が大きいです。稼げる人は稼げますが、負ける人は大負けします。誰がいつ始めても同じ結果になるとは言い難いですね。
一方、今回紹介した方法は実現可能性、再現性ともに高いです。リターンが控えめのオールシーズンズ戦略でも、必要な資産額は2,000万円です。月に3万円ずつ積み立てれば23年で達成できます。時間はかかりますが、コツコツやれば実現可能です。また、今回紹介した方法は誰でも再現できます。知識や経験は必要ありませんし、相場を読む力も不要です。時期や投資額によって結果は多少上下しますが、再現性は高いです。ご自身にあった方法でコツコツ積み上げていくと良いですね。
なお、世の中にはぼったくり商品や一撃で資産形成ができるものもあります。そういうものはリスクが非常に高いです。資産運用で稼げる妥当な利回りを大きく超えているでしょう。今回紹介した方法と比較してみてください。そうすれば怪しい商材を紹介されても騙されにくくなります。
関連する質問と回答
Q1. 全世界株式への投資はどのようなリスクがありますか?
全世界株式への投資は、リスク分散が効いているとはいえ、株式市場全体の動向に影響されます。例えば、世界的な経済危機や大規模な地政学的リスクが発生すると、全世界株式の価値も大きく下がる可能性があります。また、特定の地域やセクターが不調になると、その影響も受けます。長期的に見れば成長する傾向にありますが、短期的な